2009/01/17

★1ぺーじえほん★「紡績場の深窓によるお針子のスケッチ」



「紡績場の深窓によるお針子のスケッチ」

紡績場の片隅にある桃色の窓は
差し込むわずかな午後の日差しの絵の具で
愛するお針子の生涯を描きつづけました

けれどもお針子が見つめたのは
窓ではなく窓の内に飾られた風景でした

今日、夏草に縫いつくされた紡績場にて
永遠に途切れることのなかった
お針子の涙が雨どいから頭を垂れる

それを拭おうと手を伸ばし
錆びた窓はがたりと地面に落ちた
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