こにゃにゃちわ

いぬのほねこ(イヌイム)

author:いぬのほねこ(イヌイム)
アメフリネグラはね、いぬのほねこの、イラスト・マンガ・詩を野晒す超人墓場よ。

 

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建蔽率の低い不良物件である私は「真夜中の武蔵野市」に放置された片方だけの軍手の内奥にて静養の最中に吉祥寺の「祥」の字の中でも更に「羊」の真中の短い「ー」の左端に埋設されたフレンチカフェ「首狩り地蔵」にて最期の朝食をと考え千年前から飛来する鋼鉄の通り雨が大地に突き立てられる猫町商店街を八本の髭を湿らせ掻い潜る私を誰もが猫として畏敬の念とともに接客後徹底した顧客満足を核廃棄物処理場の底から追求し真夜中の蠕動運動に切断された赤黒い断面の苺とその破片税込980円を四ツ谷ドトールの店員がいざなう生老病死の真理の斜め向かいに在る全裸いちご狩り牧場の畑に弔われた切断されたもう片方の軍手の断面と私の心の断面との奇妙な一致が真夜中と私との建蔽率をさらに低下させる。
もしきみに
帰る家がないのなら

白波の泡沫を
紅葉の明滅を
こいぬの詰まった小さな木箱を
還らぬ木霊の草枕を

きみの家にすればいい

きみの家は失われてはいない
それはあらゆる場所にて
とろとろのお豆のスープを温めながら
きみの帰りを待っている
そのさびてひねくれた小さなお鍋は
遠い昔にこの星に流れ着いたきみをあたためた
大きくてやさしい生き物のお鍋

もしきみに
帰る家がないのなら
そこを
きみの家にすればいい

罪をあがなうために
浜辺に腰掛け
空からタライが降ってくるのを待っている

罪をあがなわんとすべての人々は
土曜8時という概念に全員集合する
宗教的な張子の庭園で
鬼の衣装でタライを乞うている
魂に打ち付ける鋼鉄の苦悶の果てに顕れる
全ての過失を許すあの詩語を求める


「だめだこりゃ」


8時だョ!全員断罪!

近頃、街中にアベックが目立つのは一体何の呪詛なのか
このままでは日本国は危ないのではないか、と懸念していましたが、
クリスマスなんですね。忘れてた。

クリスマスって、アレでしょ。僕知ってるよ。
夏に餌をやらず死なせた自慢のカブト虫たちの残骸を
各自持ち寄って見せびらかした挙げ句
あのよく分かんない緑色の円錐形にくくりつけてお弔いする日でしょ。
カブト虫なんかに、誰が、嫉妬するものか。
カブト虫なんか欲しくない。欲しくない全然欲しくない。

なぜなら、僕自身の身体が、
死んだカブト虫の匂いを発している事に、気付いたから。


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